米国最高裁がグーグルブックス(googlebooks)はフェアユースであり著作権侵害でないとしました
以前から続いている訴訟事件ですが、米国のグーグルのグーグルブックス(googlebooks)を著作権侵害であるとして、米国の著作者団体(Authors Guild)がグーグルを訴えていた事件がありました。ご存じのように、このグーグルブックスは、図書館にあるあらゆる本について、全てをスキャンして電子化し、検索可能にするというプロジェクトであり、サービスです。
この事件について、グーグルの行為は、米国著作権法でいうフェアユース(公正な使用)にあたるので、法的に認められるべきであり、著作権侵害とはならない、という判決が既に連邦巡回控訴裁判所によってなされていたのですが、この判決を、米国の最高裁判所が維持して、著作権者団体の訴えを棄却したということです:
フェアユースについては、マガジン航で大原ケイさんがわかりやすく解説しています(対象としている判決は昨年の連邦巡回控訴裁判所の判決ですが、最高裁判所はこれを維持していますので、つまりこの解説はそのままあてはまる状態です):
グーグル勝訴で浮き彫りになるフェア・ユースと著作権の問題 « マガジン航[kɔː]
この米国のフェアユースの規定や考え方は、日本の著作権法にも取り入れてゆこうという動きが以前から継続していますので、米国フェアユースの考え方の動向は、気になるところですね。