裁判所判決のウェブ公開について
裁判所の判決が(部分的に)ウェブで公開されているのは、ご存じでしょうか:
最近、同一労働同一賃金判決が、東京地方裁判所でなされましたので、ブログ:
に書く前に、判決を確認しておこうと検索したのですが、まだでていないです(2016年5月18日現在)。
判決文を読まずに伝言ゲームのように論じてもしょうがない、とは思うのですが(もっともマスメディアでは判決を読んでいないとしか思えない報道をよく見かけますが)、掲載されていないのでは、しかたがありません。
東京地方裁判所の判決例として掲載されているのは、最新のもので、2016年4月28日判決言い渡しまででした(2016年5月18日現在)。
公開が、遅いですよね~。裁判所もお役所だからでしょうか。メディアで報道された時に、国民が確認できる程度に迅速に公開して欲しいものです。
ちなみに、判決例として上記サイトでは、全ての判決を公開しているわけでもなく、いったん公開した判決も、しばらくたつと何故か選択的に消されてしまいます。理由が全くわかりません。まさか、サーバの容量でしょうか?主としてテキストデータのpdfファイルを、一新聞社の新聞記事の容量にも満たない判決のデータを、裁判所のサイトが載せておく余裕がないなんて、あり得ません。まさか、今ひとつできのよくない判決は、さっさと消してしまうなんてことはないですよね・・
とにかく、膨大な費用をかけて維持している司法制度のアウトプットであり、国民の共有財産なのですから、迅速に、かつ完全に公開することを、望みます。
(ちなみに、ご存じでしたか?裁判所は話題となる判決の場合には、判決言い渡し前に記者クラブ所属のメディアに、事前に判決文を配ったりすることがあるらしいですよ。これが判決後にすぐにマスメディアで報道できる理由です。おかしいですよね。むしろ判決後にすぐにウェブ公開すればよいのに。それは国民の知る権利をかなえて、予期しない不当な圧力を回避する手段にもなるはずなのに。)