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大学無償化について:4168億円なら国立公立大学を過渡的に入学金・授業料等無償化するのがよいのでは?

いとう議員(新宿区議会)のブログに大学無償化の費用見積もりが紹介されていました:

itoyohei.com
いとう議員のブログで引用されたツイートは福島みずほ議員(参議院)のものであり以下のように記載されています:
「大学無償化のためにかかる費用です。国立大学で、3315億円、私立大学で、2兆6808億円、公立大学853億円、全大学で、3兆976億円です。」

国立大学公立大学だけなら、4168億円ということになりますが、思っていたよりもずっと安いことに驚きました。この金額ならば、いったん国立公立大学だけでも、過渡的に入学金・授業料等を無償化することがよいように思います。

過渡的、というのは、教育バウチャー(教育クーポン)や奨学金といった制度が整備されるまでの、一時的な対応だと考えるからです。

また、全私立大学を含めた無償化というのは、費用があまりに多額であるうえに、そのようなことをする価値があるように思われませんし、
一方で、国立大学や公立大学であるというだけで無償化が続くとなると、これまでの大学がそうであったように、入学志望者を競争させる一方で、大学と、いったんポストを得た教職員とは、自らを評価対象とすることを回避し、自己変革の動機を持つことなく、社会にとって価値の低い存在のまま、とどまってしまうと思えるからです。

しかし、現在、奨学金等の制度は未整備のままであり、優秀な生徒・学生が、自己負担可能な程度の費用で高度な教育を受けるルートを一定数用意することは、国として急務と思います。4168億円ならば、いったん国立公立大学だけでも、過渡的に入学金・授業料等を無償化することがよいように思います。